学生に薦める本 2023年版

高井 英希(情報センター課)

『偉大なる、しゅららぼん』

万城目学 集英社 2011

『とっぴんぱらりの風太郎』

万城目学 文藝春秋 2013

『ヒトコブラクダ層ぜっと 上』

万城目学 幻冬舎 2021

『ヒトコブラクダ層ぜっと 下』

万城目学 幻冬舎 2021

『あの子とQ』

万城目学 新潮社 2022
このところ、やらなきゃならないこと、やりたいことがいっぱいあって、ゆっくり本を読む時間がとれません。
ハードディスクレコーダーに見たいTV番組を録画しても、映画などは後回しになってどんどん溜まって、いつでも残り容量はカツカツです。
学生の皆さんも、次々に課される予習復習・課題で大変なことでしょう。しかし、卒業したらもっとまとまった時間をひねり出すのが大変になります。
世の中『タイパ』の時代であります。しかしながら、早送りできないものも、まだいっぱいあります。効率が悪いことは、いけないことでしょうか。
卒業して新しい環境で覚えなければならないこと、そこでの規程・マニュアル・過去の資料など1.5倍速で再生できないものばかり。
そこで、今のうちにまとまった量の文章を読み切る体力を蓄えてはいかがでしょうか。
あえて早送りせず、小説を紙媒体で読むことをおすすめします。
万城目学の小説は、どれも好きで、2015年におすすめした『鴨川ホルモー』『ホルモー六景』は、大学生が主人公でぜひ読んでいただきたい本です。こちらの推薦文はバックナンバーから辿れます。
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『親の期待に応えなくていい』

鴻上尚史 小学館 2021

『「空気」を読んでも従わない‐生き苦しさからラクになる』

鴻上尚史 岩波書店 2019
昨年より引き続きおすすめします。

私は親の過干渉との戦いで膨大なエネルギーを使いました。今も使っています。これからも、ずっと続くのでしょう。
また、本当は違うことをしたいのに、周りの人達の目が気になって、ガマンすることは誰にでもあるでしょう。
私をはじめとして、今、私の周りにいる人達も圧力をかける人・圧力をかけられる人、圧力をかけて何とも思っていない人・悩んでいる人がたくさんいます。
親から大切にされている方、他人との関係を大切に思う方、一度読んでみてはいかがでしょうか。
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『チ。-地球の運動について-』

魚豊 小学館 2020

『クプルムの花嫁』

namo KADOKAWA 2021
2作品とも未読です。読んでみたくてリクエストとして挙げさせていただきました。

『チ。-地球の運動について-』
地動説を唱える人への迫害を描いたフィクション。とのこと。実際の歴史とは異なるそうですが読んでみたくて挙げました。

『クプルムの花嫁』
燕三条の鎚起銅器職人のおはなしだそうで。興味がわきました。
[OPAC]
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※2023年度の推薦本は図書館内のトピックコーナーに配架されています。(一部購入できないものを除く)