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学生に薦める本 2019年版
今から50年ほど前のこと、アングラ演劇作家寺山修司が飛ばした「書を捨てよ、町へ出よう!」という檄に触発されて、素直な私はそのとおりにしなくてはと書は潔く捨ててしまいました。でも代わりに何をする訳でもなくただ漫然と毎日を過ごしてしまいました。貴重な時間だったなぁ、あの時捨てたりしないでもっと本を読んでいれば…、と今となっては只々後悔と反省の日々です。
ところで現代の若者、皆さんは「書を捨てよ!」と煽られたらどうしますか。「書を捨ててもスマホがあるから大丈夫。スマホさえあれば本だって読める。友達ともつながる。」そうでしょう、そのとおりです。でもデジタル回線でつながっている世界、ヴァーチャルリアリティで満足している世界。それでいいのか。やはり生身の、実物を相手にして、手を触れてひとつひとつ自分で確かめながら実体験をして行く。それが必要なのではないか。あれっ、もしかしてそれが「町へ出よう」ということなのかも。
図書館や書店に行くと棚にズラリと並んだ本の背表紙、平積みにされた現在流行の雑誌や単行本。ついつい周りの類書にも目が行ってしまいます。興味や知りたい想いはどんどん広がります。スマホの限られた画面で、限られた世界で遊ぶのとは違った空間が広がって来ます。
「スマホを捨てよ!」とは言いません。「スマホを持ってもいいから、図書館へ行こう!
本屋へ行こう!」
皆さん、いい読書を。
ところで現代の若者、皆さんは「書を捨てよ!」と煽られたらどうしますか。「書を捨ててもスマホがあるから大丈夫。スマホさえあれば本だって読める。友達ともつながる。」そうでしょう、そのとおりです。でもデジタル回線でつながっている世界、ヴァーチャルリアリティで満足している世界。それでいいのか。やはり生身の、実物を相手にして、手を触れてひとつひとつ自分で確かめながら実体験をして行く。それが必要なのではないか。あれっ、もしかしてそれが「町へ出よう」ということなのかも。
図書館や書店に行くと棚にズラリと並んだ本の背表紙、平積みにされた現在流行の雑誌や単行本。ついつい周りの類書にも目が行ってしまいます。興味や知りたい想いはどんどん広がります。スマホの限られた画面で、限られた世界で遊ぶのとは違った空間が広がって来ます。
「スマホを捨てよ!」とは言いません。「スマホを持ってもいいから、図書館へ行こう!
本屋へ行こう!」
皆さん、いい読書を。
新潟国際情報大学 学長 野崎 茂