学生に薦める本 2026年版

黒川 明日香(情報センター課)

『星新一ショートショートセレクション ねらわれた星』

星新一 理論社 2001年
“ショートショートの神様”として知られる星新一の名作を収めた一冊です。
星新一の作品は、とにかく「短い・読みやすい・面白い」ので、読書が得意でなくても、気軽に読み始められます。

AIが広まり始めた頃、この本に収められている「肩の上の秘書」という作品を思い出しました。
あるセールスマンは肩に一羽のオウムが乗せていて、オウムは彼の本音を丁寧な“建前”に変換して相手へ伝えてくれます。飲み屋の店員までがオウムを肩にのせ、巧みに接客をこなす──オウムの役割は、文章校正や自動返信など、現代のAIが担うコミュニケーションサポートに近い存在として描かれています。

読んだ当時は「こんな便利な存在がいたらいいのに」と思っていましたが、気づけば現実の技術として身近になりました。

ほかの作品もサクッと読めて、星新一ならではの世界観を気軽に味わえます。ぜひ手に取ってみてください。
[OPAC]
※2026年度の推薦本は図書館内のトピックコーナーに配架されています。(一部購入できないものを除く)