学生に薦める本 2010年版

上西園 武良

『いじわるな遺伝子』

バーナム,テリー フェラン,ジェイ著 ; 森内薫訳 日本放送出版協会 2002.1
 やせたいのに、つい甘いものに手が出てしまう。貯金するつもりでいたのに、気がつくとお金を全部使い切っている。禁酒禁煙もジョギングも続いたためしがない。これらはすべて「遺伝子の生き残り戦略」だ、というのが本書です。人間を含む生物の見方を変えてくれる本です
[OPAC]

『夢の科学 : そのとき脳は何をしているのか?』

アラン・ホブソン著 ; 冬樹純子訳 講談社 2003.12
昔は、ドイツの有名な学者であるフロイドが、夢は「抑圧された欲望が現れている」と言って、みんなが信じていました。ところが、最近の脳科学の進歩によって、もっと科学的に「夢」が解明されてきています。睡眠とは何、夢とは何、を知るための手頃な入門書です。
[OPAC]

『ヒトはなぜ人生の3分の1も眠るのか?』

ウィリアム・C.デメント著 ; 藤井留美訳 講談社 2002.7
著者のデメントさんは、アメリカの睡眠研究の長老です。今では当たり前ですが、夢を見ている状態の「レム睡眠」の発見・研究に大きく貢献した人です。睡眠の基礎知識が一般向けに分かりやすく解説されています。また、一晩中一睡もせずに被験者の睡眠を観察した、など、初期の睡眠研究の苦労話が随所に出てきて、読み物としても興味深い本です。
[OPAC]