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学生に薦める本 2010年版
吉原 百合子(中央キャンパス)
『山谷でホスピスやってます。』
- 山本雅基 著 実業之日本社
著者である山本氏は、夫婦で東京、山谷のドヤ街で在宅型のホスピス施設「きぼうのいえ」を運営している。
施設建設の資金集めに奔走し、私財を投げうって、ようやくオープンにこぎつけたものの不眠不休で働き続けたうえに、強烈に個性的な入居者の言動に傷つき、無理な要求に手を焼き、予想もつかないようなトラブルに巻き込まれたりで、ついにうつ病を発症してしまう。
死を目前に絶望しかけている人たちに、希望を与えるという仕事のむずかしさがひしひしと伝わってくる。
『ただ共にいることが大事なのだ』と山本氏は言う。厚意の押しつけや介護する側の自己満足ではなく、常に自然体で相手を思いやり、とことん向き合っていくことの大切さについてあらためて教えられた。
施設建設の資金集めに奔走し、私財を投げうって、ようやくオープンにこぎつけたものの不眠不休で働き続けたうえに、強烈に個性的な入居者の言動に傷つき、無理な要求に手を焼き、予想もつかないようなトラブルに巻き込まれたりで、ついにうつ病を発症してしまう。
死を目前に絶望しかけている人たちに、希望を与えるという仕事のむずかしさがひしひしと伝わってくる。
『ただ共にいることが大事なのだ』と山本氏は言う。厚意の押しつけや介護する側の自己満足ではなく、常に自然体で相手を思いやり、とことん向き合っていくことの大切さについてあらためて教えられた。
小野田氏は、敗戦の事実を知らないまま、戦後30年にわたってフィリピン ルバング島で闘い続け、1974年に奇跡的に日本に生還した。そして帰国後、まもなく日本を去り、ブラジルへ移住している。
当時、小学生だった私は、こんなに豊かになった日本にやっと帰ることができたのに、なぜブラジルに渡っていったのだろうと、父と話したことを番組を見ながら思い出していた。
そして、本書を読み、この疑問をはらすことができた。
興味のある人はぜひ読んでみてください