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学生に薦める本 2005年版
矢口 裕子
『ヒロインからヒーローへ―女性の自我と表現(新版)』
- 水田宗子 田畑書店 1992年
アメリカ文学にしろフェミニズムにしろ、日本人の書くものは欧米(本場?)の最新の流行を口移しに伝えたり、チャート式に整理整頓して講釈したり、リアリティないなぁと思っていたわたしの眼からうろこを落としてくれた一冊。日本フェミニズム文学批評の嚆矢といえるでしょう。
『どうにもとまらない歌謡曲―七〇年代のジェンダー』
- 舌津智之 晶文社 2002.11
気鋭のアメリカ文学者である著者が、松本隆の手になる歌謡曲の歌詞に自らのジェンダー的齟齬・異和感を慰謝され励まされた軟弱な過去を告白しつつ語る、日本ジェンダー批評研究最新の成果。
『アナイス・ニンの日記 1931~34-ヘンリー・ミラーとパリで』
- アナイス・ニン 筑摩書房 1991年
『ヘンリー&ジューン』
- アナイス・ニン 角川書店 1990年
『アナイス・ニン コレクション 1』
- アナイス・ニン 鳥影社 1993-1997年
『アナイス・ニン コレクション 2』
- アナイス・ニン 鳥影社 1993-1997年
『アナイス・ニン コレクション 3』
- アナイス・ニン 鳥影社 1993-1997年
『アナイス・ニン コレクション 4』
- アナイス・ニン 鳥影社 1993-1997年
『アナイス・ニン コレクション 5』
- アナイス・ニン 鳥影社 1993-1997年
『アナイス・ニン コレクション 別巻』
- アナイス・ニン 鳥影社 1993-1997年
わたしがこの業界に足を踏み入れるきっかけをつくった罪つくりな人。今こそ再読・再評価が望まれる作家。「女として書く」という彼女のことばの意味は何か?