学生に薦める本 2007年版

安藤 潤

『ラグビー・ロマン-岡仁詩とリベラル水脈』

後藤正治 岩波新書 2006年
 私の出身地である大阪には近鉄花園のラグビー場があります。そのせいか、昔からラグビーが盛んで、私もラグビーはスキでした。よく小学生の頃にクラス対抗で試合をしたりしていましたし、高校にもなぜかラグビー大会というのがあり、雨でぬかるんだグラウンドで泥にまみれながら試合をした記憶があります。過去見てきたラグビーチームの中で最も好きなチームはと問われると、大学選手権を三連覇したときの同志社大学と答えるでしょう(アルティメット・クラッシュとやらを掲げた2、3年前の某大学のラグビーは好きではありません)。昔からずっと疑問だったのですが、なぜか同志社大学には監督はいませんでした。実質的に監督を務められていたその方はNHKのアナウンサーにも「部長」と呼ばれていましたが、この本を読んで長年の謎がようやく解けました。「なんや、そうやったんやあ~」というのが前半部を読んだ後の率直な感想です。バスケットボール部長としても考えさせられるところも多かったです。
[OPAC]