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学生に薦める本 2007年版
小宮山 智志
『博士の愛した数式』
- 小川洋子 新潮社 2003年
「論理的に根拠をのべて、主張すること」と「愛すること」、一見、なにも関係ないこの二つの行動の関係について、考えるきっかけを与えてくれる本です。未来の私に言いたい。「大学とは、大学生とは、学問するとは何か」、悩んだときには、この本を読み返しなさいと。
『太郎物語(高校編)』
『太郎物語(大学編)』- 曽野綾子 新潮文庫 1987年 1996年
初めて読んだのは20年以上前ですが、いまでもこれを読むと元気が沸いてきます。主人公太郎は、高校生活・大学生活の中で、日々の出来事を楽しみながら、真剣に悩み、考えています。皆さんが「大学とは、大学生とは、学問するとは何か」を考えるきっかけになればと思い、推薦しました。
『風の又三郎 : 他十八篇』
- 宮澤賢治 岩波文庫 1967年
一番最後に掲載されている『グスコーブドリの伝記』をお薦めします。 太郎物語とは違った側面から「大学とは、大学生とは、学問するとは何か」を考えるきっかけを与えてくれます(『プラネテス』ファンは必読)。
『すべてがFになる : The perfect insider』
- 森博嗣 講談社文庫 1998年
『冷たい密室と博士たち : Doctors in isolated room』
- 森博嗣 講談社文庫 1999年
『笑わない数学者 : Mathematical goodby』
- 森博嗣 講談社文庫 1999年
『詩的私的ジャック : Jack the poetical private』
- 森博嗣 講談社文庫 1999年
『封印再度 : Who inside』
- 森博嗣 講談社文庫 2000年
『幻惑の死と使途 : Illusion acts like magic』
- 森博嗣 講談社文庫 2000年
『夏のレプリカ : Replaceable summer』
- 森博嗣 講談社文庫 2000年
『今はもうない : Switch back』
- 森博嗣 講談社文庫 2001年
『数奇にして模型 : Numerical models』
- 森博嗣 講談社文庫 2001年
『有限と微小のパン : The perfect outsider』
- 森博嗣 講談社文庫 2001年
推理小説を楽しみながら「大学とは、大学生とは、学問するとは何か」を考えるきっかけをつかむことができるかもしれません。ぜひ主人公犀川と太郎・ブドリの考え方と比較してください。