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学生に薦める本 2007年版
石井 忠夫
『数は科学の言葉』
トビアス・ダンツィク 日経BP社 2007年
本書は、春に出張した折に東京の書店で買い求めたものですが、読み易くまた内容も大変に興味深いものでしたのでお薦めします。
最初に、本書を手に取って表紙の裏をめくるとアルバート・アインシュタインの推薦の言葉が載っており「数学の発展を扱った本として、私がこれまで手にした中でも間違いなく最高に面白い本だ」と書かれています。新刊書なのにどうして?と不思議に思いましたが、さらにページをめくると、本書の初版は1930年で、その後長く読み継がれ、第4版(1954年)をもとに再編集(2005年)したものの翻訳であることが分かりました。
これは大変な名著かもしれないと期待が膨らみましたが、実際に、数学の解説書として府に落ちる説明が得られる良質の書であると思います。本書は、数学の根幹を成す「数の概念」の進化や「無限の階層」への取り組みを、歴史的および人間的な絡み合いとして説明しています。数学の記号や形式の裏に潜む文化的な考え方に関心のある方にぜひ読んでもらいたいものです。
最初に、本書を手に取って表紙の裏をめくるとアルバート・アインシュタインの推薦の言葉が載っており「数学の発展を扱った本として、私がこれまで手にした中でも間違いなく最高に面白い本だ」と書かれています。新刊書なのにどうして?と不思議に思いましたが、さらにページをめくると、本書の初版は1930年で、その後長く読み継がれ、第4版(1954年)をもとに再編集(2005年)したものの翻訳であることが分かりました。
これは大変な名著かもしれないと期待が膨らみましたが、実際に、数学の解説書として府に落ちる説明が得られる良質の書であると思います。本書は、数学の根幹を成す「数の概念」の進化や「無限の階層」への取り組みを、歴史的および人間的な絡み合いとして説明しています。数学の記号や形式の裏に潜む文化的な考え方に関心のある方にぜひ読んでもらいたいものです。