学生に薦める本 2011年版

藤瀬 武彦

『戦争論』 1,2,3 (新ゴーマニズム宣言SPECIAL)

小林よしのり著 幻冬舎 1998年

『靖國論』(新ゴーマニズム宣言SPECIAL)

小林よしのり著 幻冬舎 2005年

『いわゆるA級戦犯』(新ゴーマニズム宣言SPECIAL)

小林よしのり著 幻冬舎 2006年

『パール真論』(新ゴーマニズム宣言SPECIAL)

小林よしのり著 幻冬舎 2008年

『日本よ』

石原慎太郎著 産経新聞ニュースサービス 2002年
私は開学以来ゼミや部活動などで関わる両学科の学生に「終戦記念日はいつ?」「原爆はいつ、どこに落とされた?」「なぜ日本は平和だと思う?」などの質問をしてきましたが、多くの「国際情報」大学の学生がきちんと答えられませんでした。一方で、毎年のように学校の卒業式や入学式で「国旗掲揚反対!」「国歌斉唱反対!」などの問題が発生しています。こういうことの根源は、おそらく第二次世界大戦前中後の歴史認識と学校教育の問題が一因だと思われます。つまり、過去に日本(人)が戦争を始め、アジア諸国を侵略し、最終的には戦争に負け、そして未だにその戦争責任を果たしていないなどという認識を多くの国民がもっており、そのために日本を好きになれず、日本人としての誇りをもてず、愛国心の少ない国民が増えてしまっているからではないでしょうか。

そういう状況のなかで、私は小林よしのり氏の著作に出合い、特に近年の戦争に対する歴史認識と大きく違う考え方があることを知りました。ここで重要なことは主観的・感情的になるのではなく、国民一人一人ができる限り様々な客観的事実やその情報に基づいて冷静に物事を判断しようとする態度が大切ではないでしょうか。今日の国際化時代においては、日本人としてこの問題を避けて通ることはできないでしょう。今回、私が推薦する本をより多くの学生に読んでもらい、学生自身が良く考えて戦争に対する認識をもってもらいたいと思います。

最後に、こういう本を推薦すると「藤瀬は極右翼だ」なんて言われそうですが、決して戦争を肯定・美化しているわけではありません。私の愛国心はナショナリズムではなく、パトリオティズムだと思っています。自分が生まれ育った日本、生活している新潟県や新潟市、住んでいる地域や家庭、そして両親や兄弟姉妹あるいは子供などの家族、こういうものに対しては他よりも愛する気持ちをより多くもつことは極めて当たり前のことだと思います。誤解のないようにお願い致します。
[OPAC]
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