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学生に薦める本 2024年版
小林 満男
『自分を変える習慣力 : コーチングのプロが教える、潜在意識を味方につける方法』
- 三浦将 クロスメディア・パブリッシング 2015年
『マンガでわかる自分を変える習慣力 : コーチングのプロが教える潜在意識を味方につける方法』
- 三浦将 著, 柏屋コッコ マンガ クロスメディア・パブリッシング 2018年
学生に薦める本として、このような“ハウ・ツー本”はふさわしくないのかもしれません。しかし、高邁な理論書や分厚い小説には夫々の役割があるように、この種の本は手っ取り早く現在の自分を振り返り、自分がなりたい、自分がしたいことを実現する上で大きな威力を発揮することもあるでしょう(きっと)。
まずは過大な期待をせずに、一読することをお薦めします。読み方は、いろいろあるかと思いますが、一例として、「はじめに」を読んで、それからいきなり「おわりに」を読んでみてください。そして著者が熱く何を読者に届けようとしているのか想像してみてください。その上で「Contents(目次)」をご覧ください。「プロローグ:自分を変える習慣力」から、「第7章:人生を根本から変える習慣」まで、8つの章がありますが、どの章から読んでもいいでしょう。順番に一気通貫が理想かと思いますが、気になった章から読んでもいいでしょう。
“ハウ・ツー本”は、読んでオシマイではありません。自ら実践してみてはじめて読んだことになる、と私は考えています。例えば「早起き」の習慣の波及効果は、自分自身の時間の充実ばかりでなく、家族との充実した時間をもたらしたり、勉強がはかどったり、何かが変わっていくはずです。ぜひ、本書を読みながら、自分が取り組んでみたい“小さな習慣化”に取り組んでみてください。そして、それを実現してみてください。
本書は好評で、何度も増刷されています。2018年には、漫画版『マンガでわかる自分を変える習慣力』も発行されています。本書の人気を追い風として、ぜひご一読ください。気に入ったキーワードやフレーズがあったらぜひ手帳等に書き留めて、時々はそれを眺めながら小さな習慣を変える実践をすることをお薦めします。
まずは過大な期待をせずに、一読することをお薦めします。読み方は、いろいろあるかと思いますが、一例として、「はじめに」を読んで、それからいきなり「おわりに」を読んでみてください。そして著者が熱く何を読者に届けようとしているのか想像してみてください。その上で「Contents(目次)」をご覧ください。「プロローグ:自分を変える習慣力」から、「第7章:人生を根本から変える習慣」まで、8つの章がありますが、どの章から読んでもいいでしょう。順番に一気通貫が理想かと思いますが、気になった章から読んでもいいでしょう。
“ハウ・ツー本”は、読んでオシマイではありません。自ら実践してみてはじめて読んだことになる、と私は考えています。例えば「早起き」の習慣の波及効果は、自分自身の時間の充実ばかりでなく、家族との充実した時間をもたらしたり、勉強がはかどったり、何かが変わっていくはずです。ぜひ、本書を読みながら、自分が取り組んでみたい“小さな習慣化”に取り組んでみてください。そして、それを実現してみてください。
本書は好評で、何度も増刷されています。2018年には、漫画版『マンガでわかる自分を変える習慣力』も発行されています。本書の人気を追い風として、ぜひご一読ください。気に入ったキーワードやフレーズがあったらぜひ手帳等に書き留めて、時々はそれを眺めながら小さな習慣を変える実践をすることをお薦めします。
(以上)
『みんなの潟学 : 越後平野における新たな地域学』
- 新潟市潟環境研究所編 新潟市潟環境研究所 2018年
本書は、「本学著作物」及び「新潟県資料」として、本学の情報図書室に配備されており、すでに読まれた方もいるかも知れません。口コミ等でひろく紹介されている本ですが、さらに多くの学生や教職員に読んで頂きたく推薦する次第です。
本書は、「越後平野における新たな地域学」との立場から、見開き2ページでひとつのテーマについて、やさしく解説しています。トップバッターには、本学国際学部教授の澤口晋一先生が登場します。本書の編集・発行は、「新潟市潟環境研究所」ですが、現在は環境政策課、そして「新潟市里潟研究ネットワーク会議」にその役割は継承されており、澤口晋一教授は、新潟市里潟研究ネットワーク会議の座長をつとめられております。
本文を読む前に、まずは「潟に集う・潟に触れる」、「潟に漕ぎ出そう!」、「潟の恵みいろいろ」他、カラー写真のページをご覧ください。潟と人々のかかわりや飛来・生息する野鳥たち、あるいは水生動物や潟周辺に生育する植物たち、あるいは「越後平野の変遷」と題し2万年前から時代を追った古地理図が示されています。長い時間の目で見れば、地形は変わり、また動植物たちもまた人々の住まいも生活様式もどんどん変わっていきます。
その次の見開きページには、「明治後期の越後平野」の地図が掲載されています。現在、自分が住んでいるあたりの地形はその当時と同じでしょうか、それともがらりと変わっているでしょうか。
その次のページからは、「阿賀野市水原の瓢湖」と「新潟市にある16の潟」の写真が掲載されています。皆さんはこのうち、いくつの潟の名前を知っているでしょうか。いくつの潟に立ち寄ったことがあるでしょうか。
新潟では、池も沼も、蛇行して残った三日月湖もみんな“潟”と呼んでいるようです。ぜひ時間をつくって新潟の潟に立ち寄ってみてください。その近くには必ずといってよいほど神社があったり、土地改良区の碑があったりします。現在の『潟』になるまで、どんな歴史をたどってきたのでしょうか。“潟は一日にしてならず”です。
そこには人々の文化、歴史が脈々と関わっています。関心のあるページからでよいので、読んでみてください。
本書では、地域学の哲学が語られています。「はじめに」で大熊孝新潟市潟環境研究所所長は、水を敵とする「水との闘い」から、「水との共生」を提起されておられます。本書で最も大事なところは、p106の「 ラムサール条約都市構想―自然と共生する都市へ―」でしょう。本書に登場する多くの団体、地元の人たち、あるいは本書に登場しない非常に多くの人々のたゆまぬ活動があって、一昨年、新潟市は、『ラムサール条約湿地自治体認証』に鹿児島県出水市とともに日本で初めて認証を受けました。ぜひこの機会に本書を読んで、あらためて新潟における『潟』の意味を考えて欲しいのです。そして身近にある『潟』に立ち寄ってみてください。
本書は、「越後平野における新たな地域学」との立場から、見開き2ページでひとつのテーマについて、やさしく解説しています。トップバッターには、本学国際学部教授の澤口晋一先生が登場します。本書の編集・発行は、「新潟市潟環境研究所」ですが、現在は環境政策課、そして「新潟市里潟研究ネットワーク会議」にその役割は継承されており、澤口晋一教授は、新潟市里潟研究ネットワーク会議の座長をつとめられております。
本文を読む前に、まずは「潟に集う・潟に触れる」、「潟に漕ぎ出そう!」、「潟の恵みいろいろ」他、カラー写真のページをご覧ください。潟と人々のかかわりや飛来・生息する野鳥たち、あるいは水生動物や潟周辺に生育する植物たち、あるいは「越後平野の変遷」と題し2万年前から時代を追った古地理図が示されています。長い時間の目で見れば、地形は変わり、また動植物たちもまた人々の住まいも生活様式もどんどん変わっていきます。
その次の見開きページには、「明治後期の越後平野」の地図が掲載されています。現在、自分が住んでいるあたりの地形はその当時と同じでしょうか、それともがらりと変わっているでしょうか。
その次のページからは、「阿賀野市水原の瓢湖」と「新潟市にある16の潟」の写真が掲載されています。皆さんはこのうち、いくつの潟の名前を知っているでしょうか。いくつの潟に立ち寄ったことがあるでしょうか。
新潟では、池も沼も、蛇行して残った三日月湖もみんな“潟”と呼んでいるようです。ぜひ時間をつくって新潟の潟に立ち寄ってみてください。その近くには必ずといってよいほど神社があったり、土地改良区の碑があったりします。現在の『潟』になるまで、どんな歴史をたどってきたのでしょうか。“潟は一日にしてならず”です。
そこには人々の文化、歴史が脈々と関わっています。関心のあるページからでよいので、読んでみてください。
本書では、地域学の哲学が語られています。「はじめに」で大熊孝新潟市潟環境研究所所長は、水を敵とする「水との闘い」から、「水との共生」を提起されておられます。本書で最も大事なところは、p106の「 ラムサール条約都市構想―自然と共生する都市へ―」でしょう。本書に登場する多くの団体、地元の人たち、あるいは本書に登場しない非常に多くの人々のたゆまぬ活動があって、一昨年、新潟市は、『ラムサール条約湿地自治体認証』に鹿児島県出水市とともに日本で初めて認証を受けました。ぜひこの機会に本書を読んで、あらためて新潟における『潟』の意味を考えて欲しいのです。そして身近にある『潟』に立ち寄ってみてください。
※2024年度の推薦本は図書館内のトピックコーナーに配架されています。(一部購入できないものを除く)
エンプロイアビリティーとは、EMPLOY(雇用)とABILITY(能力)の造語で、「企業が社員を雇用する際に、その社員候補者が持っている雇用に値する能力」のことと定義されています。人生100年時代においては、企業への入り口時点での雇用能力があるだけでは十分ではありません。社会や事業を取り巻く環境が大きく変化している状況の中で、企業等からみて継続して必要とされる人材、雇用し続けたいと思われる人材になる必要があるでしょう。では、いかにしたらなれるのでしょうか?
本書では、昨今の働く人を取り巻く環境が大きく変化しており、意識してかつ継続して勉強し続けないとこの“雇用(される)能力”がどんどん低下する危険性を指摘しています。と同時に、いかにしたら雇用に値する力を身に付けられるかについて、神﨑敏彦氏の経験をふまえて具体的な方法が提示されています。この類の本では考える際の視点を自分(個人)に特化して記述されている場合が多いですが、本書では所属する企業や社会の視点で考えることの大切さを指摘しています。
本書には、「採用面接必勝法」など、長い間、採用する側で面接をおこなってきた立場からのアドバイスも収録されているので、就活生にはぜひ一度手に取って読んでいただきたいと推薦する次第です。
「人的資源管理」担当(情報システム学科) 小林満男