学生に薦める本 2008年版

山下 功

『東京路上探険記』

尾辻克彦,赤瀬川原平著 新潮社 1989年
日常生活の中では様々なことが起こっています。身の回りで、そして毎日の通学の行き帰りで、町並みや風景の変化を感じ取っていますか? この本に出てくる人たちは、通常は誰も感心を示さないものに対して鋭い観察眼をもち、知的好奇心を存分に発揮しています。ここには23の探検記が収められていますが、「1.無用門の向う側に煙突が沈む」と「7. タカシ 心配するな、すぐ帰れ 父」が特におすすめです。なお、この本は尾辻と赤瀬川の共著になっていますが、実は同一人物です
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『発想法入門 第3版』

星野匡著 日本経済新聞社 1992年
発想というものは、最終的には個々の人間の独創性にかかっています。しかしながら、新たな発想を引き出すためには、ただ考え続けるよりも、何らかの方法を使うほうが効率が高くなります。この本は、さまざまな発想法が書いてありますが、それらをヒントにして、自身にとって最良の発想法を創り出すことが本当の発想法なのです。
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『レトリック感覚』

佐藤信夫著 講談社 1992年
大学入試対策の国語の評論文で、部分的に読んだ人もいるでしょう。現在、日本語に関する本が巷にあふれかえっていますが、一冊だけ読むのであればこの本をおすすめします。比喩による表現の奥深さを再認識させてくれます。
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