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永井 武
『未来をつくった人々』
マイケル・ヒルツィック著,鴨澤真夫監訳 毎日コミュニケーションズ 2001年
『未来をつくった人々』とは、ゼロックスのパロアルト・リサーチセンタ(通称PARC)で1970年代にアルトなどの現在のパソコンとワークステーションのもとになる技術を開発した人々の話である。
1945年から1975年頃まで個人がコンピュータを専有するという発想はなかった。大型コンピュータを複数の端末から共有して使用するのがあたりまえで、文書作成、清書、作図、写真および動画の保存などはコンピュータにさせる仕事ではなかった。
1970年頃まで、ゼロックスはコピー機の独占製造販売により莫大な利益をあげていたが、事務処理のために紙、電卓、コピーを大量消費する時代はそのうち終了し、コンピュータを使用する時代(当時はオフィスオートメーションといわれた)になると予見し、1969年にPARCを設立したのである。2008年の今、その通りになっているので、本書の題名のように未来をつくった人々となるのである。
1975年までの間に、MAXC、アルト、ゼロックススターなどのコンピュータを試作した。これらのコンピュータには、現在使われているようなビットマップディスプレイ、レーザプリンタ、マウスなどの周辺機器、アイコン、オーバラッピングウインドウ、ポップアップメヒューなどのユーザインタフェース、ワープロソフトなどが開発され、組み込まれている。ネットワーク技術のイーサネット、オブジェクト指向言語スモールトーク、コンピュータチップ設計技術、デスクトップパブリッシングシステムなどもPARCで開発された。しかし、ゼロックスの経営者達は、PARCの成果を製品化する決断をしなかった。その結果、PARCの研究開発者達はスカウトされたり、ベンチャを設立し、今日のパーソナルコンピュータの時代をつくった。
本書は、551頁にわたりその過程を詳細に記述している。原本は1999年に出版され、本書は2001年に翻訳されて出版されたものであるが、本書の内容は示唆に富む。ただし、日本語訳が読みにくいのが難点である。
1945年から1975年頃まで個人がコンピュータを専有するという発想はなかった。大型コンピュータを複数の端末から共有して使用するのがあたりまえで、文書作成、清書、作図、写真および動画の保存などはコンピュータにさせる仕事ではなかった。
1970年頃まで、ゼロックスはコピー機の独占製造販売により莫大な利益をあげていたが、事務処理のために紙、電卓、コピーを大量消費する時代はそのうち終了し、コンピュータを使用する時代(当時はオフィスオートメーションといわれた)になると予見し、1969年にPARCを設立したのである。2008年の今、その通りになっているので、本書の題名のように未来をつくった人々となるのである。
1975年までの間に、MAXC、アルト、ゼロックススターなどのコンピュータを試作した。これらのコンピュータには、現在使われているようなビットマップディスプレイ、レーザプリンタ、マウスなどの周辺機器、アイコン、オーバラッピングウインドウ、ポップアップメヒューなどのユーザインタフェース、ワープロソフトなどが開発され、組み込まれている。ネットワーク技術のイーサネット、オブジェクト指向言語スモールトーク、コンピュータチップ設計技術、デスクトップパブリッシングシステムなどもPARCで開発された。しかし、ゼロックスの経営者達は、PARCの成果を製品化する決断をしなかった。その結果、PARCの研究開発者達はスカウトされたり、ベンチャを設立し、今日のパーソナルコンピュータの時代をつくった。
本書は、551頁にわたりその過程を詳細に記述している。原本は1999年に出版され、本書は2001年に翻訳されて出版されたものであるが、本書の内容は示唆に富む。ただし、日本語訳が読みにくいのが難点である。