学生に薦める本 2019年版

渡辺 彩花(総務課)

『明日の子供たち』

有川浩著 幻冬舎 2014年
 この作品は、元営業マンの主人公が児童養護施設の職員となって仕事をする物語です。
児童養護施設の実状や、そこで生活している子どもたちの心境などが描かれています。児童福祉がテーマですが、就職や進学、奨学金など身近な話題も含まれています。とてもわかりやすく、読みやすい作品だと思います。
 また作品のなかで、施設長が児童に対し、
「みんな、人生は一回だけなのに、ご本を読んだら、本の中にいる人の人生もたくさん見せてもらえるでしょ」と、語る場面があります。本を読むことで、様々な人の人生を知ることができます。機会があればぜひ読んでみて、他の人の人生や考え方に触れてみてください。
[OPAC]