学生に薦める本 2022年版

竹石 晶子(情報センター課)

『深夜特急』(全6巻)

沢木耕太郎[著] 新潮社 2018年

『戦火の馬』

マイケル・モーパーゴ [著];佐藤見果夢 [訳] 評論社 2012年

『ムーミン画集 ふたつの家族』

トーヴェ・ヤンソン[絵・文];冨原眞弓[解説・訳] 講談社 2009年
長く続くコロナ禍で息苦しさを感じている人も多いと思います。そんな今だからこそ,本の広い世界を旅してみませんか?海外を描いた作品は,特におすすめです。

○深夜特急
20代だった著者は,ある日突然「インドのデリーからロンドンまで,乗り合いバスだけで旅をしよう」と思い立ちます。バックパック一つの旅は貧乏だけれど,屋台でその土地のものを食べたり,値段交渉をして安宿に泊まったりと,自由で身軽。アジアの国々の気温や湿度までも感じられる描写に,自分もいっしょに旅をしているような感覚を味わえます。

○戦火の馬
第一次世界大戦下のイギリス。貧しい農家の少年・アルバートは,かわいがっていた馬のジョーイを軍馬として売ることになります。やがてアルバートも少年兵として戦場へ。アルバートとジョーイは互いに再会すること夢見て,過酷な日々を乗り越えていきます。果たして彼らの運命は…?
ロシアとウクライナの戦争が連日ニュースになっていましたが,いつの時代も戦争は残酷なものです。

○ムーミン画集 ふたつの家族
ここ十数年の北欧ブームもあって,人気が定着したムーミン。この本では原作の挿絵144点と作者トーヴェ・ヤンソンによる解説が掲載されています。フィンランドの海や森を舞台にしたカラーのイラストも豪華ですが,ペンだけで描かれたモノクロのイラストも味があって惹きつけられます。
[OPAC]
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