学生に薦める本 1996年版

高瀬 昭治

『だいじょうぶ日本』

ケン・ジョセフ著 NTT出版 1991年
東京生まれのアメリカ青年によるボランティア活動の記録。自分もやってみたくなる ほど説得力がある。

 『レイチェル・カーソン』

ポール・ブルックス著 新潮社 1992年
34年前、農薬公害に警鐘を鳴らした「沈黙の春」の著者レイチェル・カーソンの物語。 地球の美しさに魅せられた女性生物学者の生き方が感動的だ。

『銀のしずく---アイヌ民族は、いま』

先住民族としてのアイヌの現状と課題をルポし、少数民族である彼らの権利回復を目 指す。 北海道新聞社 1991年
先住民族としてのアイヌの現状と課題をルポし、少数民族である彼らの権利回復を目 指す。

『日本文化のかくれた形』

加藤周一・木下順二・丸山真男・武田清子著 岩波書店 1991年
日本の社会・文化の底に流れる「かくれた形」を掘り起こそうという著者たちの連続 講演会の記録。日本思想のあり方を考えるうえできわめて示唆に富む。

『人種偏見---太平洋戦争に見る日米摩擦の底流』

ジョン・W・ダワー著 TBSブ リタニカ 1987年
太平洋戦争における日米両国の「憎悪と偏見」の構造を分析し、人種主義再興の危険 性を指摘したもの。具体的な実例が豊富に示されており、考えさせられる。

『社会学講義---人と社会の学』

富永健一著 中公新書 1995年
社会学とは何かという疑問について、その歴史、研究領域、各種理論、著名な社会学 者など、多方面にわたり解説した入門書。