学生に薦める本 2013年版

伊村 知子

『生物から見た世界 岩波文庫』

ユクスキュル/クリサート【著】日高 敏隆/羽田 節子【訳】 岩波書店
わたしが見ている景色は、イヌやハエにも同じように見えているのか。
人間は皆、同じように世界を見ているのか。
[OPAC]

『オオカミ少女はいなかった- 心理学の神話をめぐる冒険』

鈴木光太郎 新曜社
心理学に対して「胡散臭い」というイメージを持つ人へ。
[OPAC]

『フェルメ-ルのカメラ- 光と空間の謎を解く』

ステッドマン,フィリップ【著】鈴木 光太郎【訳】 新曜社
17世紀のオランダの画家、フェルメール。光の繊細な描写、遠近法から生み出される「静謐な」空間が、フェルメールの作品の特徴といわれる。その作品の制作に、写真用カメラの前身である「カメラ・オブスクラ」が用いられたのではないかという論争がある。建築家のステッドマンは、この謎に対し、フェルメールの作品や資料から、アトリエを復元するという大胆な方法で挑んだ。当時使われていたレンズはどんなものだったのか、科学技術の歴史をもとに、カメラ・オブスクラを再現。実際にアトリエでどのように使われたのかを徹底的に推理、検証していく…。
[OPAC]