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学生に薦める本 2013年版
大久保 和子(中央キャンパス企画室)
『手紙屋 - 僕の就職活動を変えた十通の手紙 』
- 喜多川 泰【著】 ディスカヴァ-・トゥエンティワン
目の前に迫ってきた就職活動に不安を感じているみなさんにおすすめしたい1冊です。
就職活動で悩む大学4年生の主人公、西山くんが「手紙屋」との手紙のやりとりを通して成長していくストーリーです。
「仕事」とは?「働く」とは?「会社」とは?また、人との関わり方、夢の持ち方や叶え方について、改めて考えるキッカケとヒントをくれる1冊です。
小説になっているので読みやすく、読み進めるにつれて、自分も西山くんになったような気分で「手紙屋」からの返事が待ち遠しくなっていきます。
書店にはたくさんの就職活動の対策本が売られており、就職活動中、実際にそれらの本に書かれてあるような対策やノウハウが活躍する場面は確かにあると思います。しかし、まず自分にとっての「仕事とは何か?」「働く意味は何か?」「就職するうえで、また生きていくうえで大事にしたいことは何か?」について考え、就職活動をしていくうえでの土台をしっかりさせることが不可欠ではないでしょうか。本書はきっとその一助となるでしょう。また、社会人になってから読み返せば、新たな発見もありそうです。
就職活動で悩む大学4年生の主人公、西山くんが「手紙屋」との手紙のやりとりを通して成長していくストーリーです。
「仕事」とは?「働く」とは?「会社」とは?また、人との関わり方、夢の持ち方や叶え方について、改めて考えるキッカケとヒントをくれる1冊です。
小説になっているので読みやすく、読み進めるにつれて、自分も西山くんになったような気分で「手紙屋」からの返事が待ち遠しくなっていきます。
書店にはたくさんの就職活動の対策本が売られており、就職活動中、実際にそれらの本に書かれてあるような対策やノウハウが活躍する場面は確かにあると思います。しかし、まず自分にとっての「仕事とは何か?」「働く意味は何か?」「就職するうえで、また生きていくうえで大事にしたいことは何か?」について考え、就職活動をしていくうえでの土台をしっかりさせることが不可欠ではないでしょうか。本書はきっとその一助となるでしょう。また、社会人になってから読み返せば、新たな発見もありそうです。
『父の詫び状 文春文庫 (新装版) 』
- 向田 邦子【著】 文藝春秋
1981年(昭和56年)に飛行機墜落事故で急逝した、脚本家であり小説家の向田邦子さんの作品です。
これは娘である向田さんから見た父親のことを中心に、自身の幼少時代や家族について書かれたエッセイで、<生活人の昭和史>とも評されました。古き良き日本の生活がそこにあります。あたたかく優しいその文章は、ひとつひとつのシーンを映像のように鮮やかにイメージさせてくれます。読んでいて、まるで自分が体験したかのようにも感じました。そして、頑固で、短気で、不器用な、でも憎めない父親。もちろんお目にかかったことはありませんが、よく知っている人のような気もしてきます。
向田さんの抜群の観察力と文章力に魅せられます。海苔巻きのはしっことさつまいもの天ぷらが食べたくなりました。鹿児島に行ってみたくなりました。そして、黒柳徹子さんの留守番電話のエピソードには笑わせられました。
昭和生まれの私にはなつかしく感じるシーンがいくつかありましたが、それでも彼女は私にとっては祖母の世代。平成生まれのみなさんには彼女の生きた時代はもっと遠く感じるものなのかもしれません。携帯電話もパソコンもなかった時代のあたたかさを感じて欲しいと思うのと当時に、平成生まれのみなさんがどんな感想を抱くのか、聞いてみたいなあと思います。
これは娘である向田さんから見た父親のことを中心に、自身の幼少時代や家族について書かれたエッセイで、<生活人の昭和史>とも評されました。古き良き日本の生活がそこにあります。あたたかく優しいその文章は、ひとつひとつのシーンを映像のように鮮やかにイメージさせてくれます。読んでいて、まるで自分が体験したかのようにも感じました。そして、頑固で、短気で、不器用な、でも憎めない父親。もちろんお目にかかったことはありませんが、よく知っている人のような気もしてきます。
向田さんの抜群の観察力と文章力に魅せられます。海苔巻きのはしっことさつまいもの天ぷらが食べたくなりました。鹿児島に行ってみたくなりました。そして、黒柳徹子さんの留守番電話のエピソードには笑わせられました。
昭和生まれの私にはなつかしく感じるシーンがいくつかありましたが、それでも彼女は私にとっては祖母の世代。平成生まれのみなさんには彼女の生きた時代はもっと遠く感じるものなのかもしれません。携帯電話もパソコンもなかった時代のあたたかさを感じて欲しいと思うのと当時に、平成生まれのみなさんがどんな感想を抱くのか、聞いてみたいなあと思います。
山口さんは小学校でいじめに遭い、中学校で不良になり、高校で柔道を始めて、大学時代に経験した、国際機関でのインターンで感じた違和感をキッカケに、アジアの最貧国バングラデシュに向かいます。そしてバングラデシュで、世界に通用するバッグのブランドを立ち上げることを決心します。
何度も騙されながら、それでも自分の志を強く持ってそのたびに立ち上がり、歩き続ける山口さん。小柄な体はとてつもないエネルギーで溢れています。
ぜひ学生のみなさんに薦めたい1冊です。とても元気が出ます。すごく勇気づけられます。そしてやる気が出てきます。