学生に薦める本 2012年版

神長 英輔

『解明される宗教 進化論的アプローチ』

ダニエル・C・デネット著 青土社 2010.9
文化的な構築物としての宗教を徹底的に解体した研究です。読むほどに自分の先入観が崩されていくのはたいへんな快感でした。
[OPAC]

『声の文化と文字の文化』

ウォルター・J. オング著 藤原書店 1991.10
視覚に依存した現代人の思い込みを解体する研究です。文字の文化を生きる自分の無知を思い知りました。
[OPAC]

『自己組織化と進化の論理 宇宙を貫く複雑系の法則』ちくま学芸文庫

スチュアート・カウフマン著 筑摩書房 2008.2
「無秩序のなかから秩序が生まれる」ことを証明しようとする本です。数式などは難しく,理解できないことだらけなのに,それでも興奮の連続でした。
[OPAC]

『ナマコの眼』『鶴見良行著作集〈9〉ナマコ』に収録

鶴見良行著 みすず書房 1999.2
学問は誰のものか。知はどこにあるか。読むたびに気が楽になります。
[OPAC]

『怒らないこと』1・2

アルボムッレ・スマナサーラ著 サンガ 2006.8-2010.8
怒りはろくなものではありません。では,どうやったら怒らないですむのか。意外な答えが待っています。
[OPAC]

『あなたを天才にするスマートノート』

岡田斗司夫著 文藝春秋 2011.2
この本の言いつけにしたがい1年が経ちます。少し賢くなった気がします。今年はもう少し賢くなりたいと思います。
[OPAC]

『生きる技法』

安冨歩著 青灯社 2011.12
学問の力,知の力は生きる力です。人はよりよく生きるために学びます。よりよく生きる具体的な技術を学問的に解説した本です。
[OPAC]

『偶然の科学』

ダンカン・ワッツ著 早川書房 2012.1
偶然がどれほど社会や歴史を左右しているのか。これをまともに考えないと,自分の今後の研究が危ういものになると思いました。
[OPAC]

『ぼくはお金を使わずに生きることにした』

マーク・ボイル著 紀伊国屋書店 2011.11
著者の痛快なカネなし生活を追体験し,自分の生活がムダだらけであることに気づきました。不要なものに気づくと,大事なものがわかります。
[OPAC]

『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』

ジュリア・キャメロン著 サンマーク出版 2001.4
すべての人は何らかの才能を持っています。ただそれに気づかないだけです。みなさんも「ずっとやりたかったことをやっ」てください。はい,今すぐ始めましょう。
[OPAC]