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学生に薦める本 2012年版
岸野 清孝
『ロジカル・プレゼンテーション―自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」』
- 高田貴久著 英治出版 2004.2
「提案の技術」というと、いかにも地味で専門的な印象を持たれるかもしれない。ところがどうして、現在のビジネスの現場で、これほど必要とされる能力はないといっても過言ではない。「提案の技術」がないゆえに、どれほど多くの「優れたプラン」が具現化されることなく消えていったことか。本書は、そうしたビジネス上の詰めの甘さを自覚し、提案を成功に導くための「技術」を明らかにしたものである。
論理思考力・仮説検証力・会議設計力・資料作成力。ビジネスマンが価値の高い仕事を遂行していく上で必須の4つの能力である。この基本能力を「提案」という切り口で整理し詳述。優れたプランを成功へと導くテクニックを伝授している。
論理思考力・仮説検証力・会議設計力・資料作成力。ビジネスマンが価値の高い仕事を遂行していく上で必須の4つの能力である。この基本能力を「提案」という切り口で整理し詳述。優れたプランを成功へと導くテクニックを伝授している。
『ロジカル・シンキングー論理的な思考と構成のスキル』
- 照屋華子著 東洋経済新報社 2001.5
数年前から、日本人の「コミュニケーション能力」の低下が精神科医の世界で指摘されているが、ここにきてビジネス社会のなかでも、個人のコミュニケーション能力不足がささやかれるようになってきた。私たちの社会が個々人のコミュニケーションによって成り立っている以上、仕事でも家庭でもコミュニケーションがうまくいかなければ、物事は何も進展しないし、問題も解決しない。
本書は、コンサルティング会社であるマッキンゼーのエディターとして活動している著者が、「ロジカル・コミュニケーション」の新しい手法について述べたものである。そのポイントは、話の重複や漏れ、ずれをなくす技術である「MECE(ミッシー)」と、話の飛びをなくす技術である「So What?/Why So?」を身につけることである。 これらの技術を何事においても習慣づけることによって、論理的思考力や論理的表現力がかなり向上するはずである。実践に即した問題も随所に載っているので、楽しみならロジカル・コミュニケーションを身につけられる。
本書は、コンサルティング会社であるマッキンゼーのエディターとして活動している著者が、「ロジカル・コミュニケーション」の新しい手法について述べたものである。そのポイントは、話の重複や漏れ、ずれをなくす技術である「MECE(ミッシー)」と、話の飛びをなくす技術である「So What?/Why So?」を身につけることである。 これらの技術を何事においても習慣づけることによって、論理的思考力や論理的表現力がかなり向上するはずである。実践に即した問題も随所に載っているので、楽しみならロジカル・コミュニケーションを身につけられる。
『戦略「脳」を鍛える』
- 御立尚著 東洋経済新報社 2003.11
大前研一氏が主催するビジネス・ブレークスルーで放送された「戦略構想力-頭の使い方を身につける」をベースに「頭の使い方」に焦点を当てて編集。「発想力」「論理力」、そして御立氏やボストン・コンサルティング・グループが長年の経験で築いてきた戦略立案の「勘所」を紹介し、戦略構想力の本質を解説している。
ポーターを読んだだけでは勝てる戦略はつくれないことから、ボストン・コンサルティング・グループがもつノウハウの中核部分を初公開している。定石を超えた「イノベーション」を生み出すための発想法を解説している。
本書には、例えば下記のような事例や練習問題が多く出てくる。
・何故、トヨタは保険や金融事業にまで手を出すのか
・何故、ホンダは新興市場国に二輪車事業を展開するのか
・近くに大型のショッピングセンターができてピンチを迎える田舎のパン屋をどう救うか
これらや他の多くの事例について、とても具体的に解説がされており、納得感を得ながら良いテンポで読み進めて行くことができる。
ポーターを読んだだけでは勝てる戦略はつくれないことから、ボストン・コンサルティング・グループがもつノウハウの中核部分を初公開している。定石を超えた「イノベーション」を生み出すための発想法を解説している。
本書には、例えば下記のような事例や練習問題が多く出てくる。
・何故、トヨタは保険や金融事業にまで手を出すのか
・何故、ホンダは新興市場国に二輪車事業を展開するのか
・近くに大型のショッピングセンターができてピンチを迎える田舎のパン屋をどう救うか
これらや他の多くの事例について、とても具体的に解説がされており、納得感を得ながら良いテンポで読み進めて行くことができる。
そして、第2部では問題発見のための構想力を身につける、という目的のもと、「問題発見の4P」(Purpose、Position、Perspective、Period)を解説している。この4Pは、正しい問題発見のための重要なツールであり、4Pに沿って「そもそも何のために」、「いったいだれにとっての問題なのか」、「どの空間軸で問題をとらえるのか」、「どの時点での問題とするのか」と問いかけていけば、正しい問題認識に近づくことができる。
最後の第3部、「問題発見分析編」では、マッキンゼーでも使われているというMECEの手法や、トレンド分析、+/-差異分析、集中・分散分析、付加価値分析、CS/CE分析など、問題発見と解決のための分析手法が示される。問題解決の糸口となる問題発見の技術をわかりやすく、かつ具体的に示した良質なテキストである