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佐藤 学(図書館)
『竹下佳江短所を武器とせよ : 世界最小最強セッター』
吉井妙子著 新潮社 2011年11月
今年はオリンピックイヤーで、ロンドンで開催されます。メダルを期待する競技は何かと考えると、皆さんはどの競技を思い浮かべますか。私は、女子バレーボールに期待しています。
注目する選手は、木村沙織選手でした。なぜ過去形かと言うと、木村選手以上に注目したい選手ができたからです。期待したい選手の名は、竹下佳江選手です。
理由は、本書を読んですごい選手だと知ったからです。
日本女子バレーは、ロサンゼルスオリンピック(1984年)で銅メダルを取ってから、現在までオリンピックでメダルは取れていません。メダルどころか出場できない年もあり、日本バレー界は低迷した時代がありました。
2000年のシドニーオリンピック世界最終予選で初めて五輪出場権を逃がしましたが、そのコートに立っていたセッターは竹下選手でした。戦犯は、159cmの竹下選手に矛先が向けられ、辛い思いをしたと書いてあります。
実は、私もテレビの前で同じ思いでした。世界は大型化のチーム編成が主流となり、日本の伝統的なコンビバレーが高さに屈し、もう通用しないことを痛感しました。打てるセッターが望まれる時代でしたので、159cmではあまりにも低すぎました。
このことから、竹下選手は一度引退していたことを本書から初めて知りました。そこから這い上がって、今なお現役としてコートに立って、日の丸を背負いながら戦う竹下選手を注目したくなりました。
もともとセッターは、アタッカーのようにスポットライトが当てられることはありません。
竹下選手の持ち味は、トス回しだけではなく守備力にもあります。絶対取れなさそうなボールでも拾い上げます。どんなスーパープレーでも、竹下選手は「取れて当然だ」と言わんばかりの涼しい顔で次のプレーに入ります。
「なぜ木村選手のように喜ばないのか、喜んだ方がチームも盛り上がると思うのに」と思っていましたが、本書を読んでからうなずけるようになりました。
本書を読んだ後、竹下選手のプレーにおける一挙一動に目が離せなくなってしまいます。
2005年のアジア選手権で、眉毛がない竹下選手が映し出されました。私は笑いながら「麻呂みたい」と思いましたが、ストレスから眉毛が抜けてしまったそうです。
「これだけ頑張ってきたのだから、メダルなんて取れなくても」と思ってしまうほど、日の丸を背負うことの辛さがよくわかりました。
今年のオリンピックは、女子バレーの復活の場だと思っています。大型化が主流となった世界を相手に、「スピード・コンビ・拾う・つなぐ」バレーで、絶対メダルを取ってくれると思います。その中で、一番輝いている選手が竹下選手であることを願うばかりです。
注目する選手は、木村沙織選手でした。なぜ過去形かと言うと、木村選手以上に注目したい選手ができたからです。期待したい選手の名は、竹下佳江選手です。
理由は、本書を読んですごい選手だと知ったからです。
日本女子バレーは、ロサンゼルスオリンピック(1984年)で銅メダルを取ってから、現在までオリンピックでメダルは取れていません。メダルどころか出場できない年もあり、日本バレー界は低迷した時代がありました。
2000年のシドニーオリンピック世界最終予選で初めて五輪出場権を逃がしましたが、そのコートに立っていたセッターは竹下選手でした。戦犯は、159cmの竹下選手に矛先が向けられ、辛い思いをしたと書いてあります。
実は、私もテレビの前で同じ思いでした。世界は大型化のチーム編成が主流となり、日本の伝統的なコンビバレーが高さに屈し、もう通用しないことを痛感しました。打てるセッターが望まれる時代でしたので、159cmではあまりにも低すぎました。
このことから、竹下選手は一度引退していたことを本書から初めて知りました。そこから這い上がって、今なお現役としてコートに立って、日の丸を背負いながら戦う竹下選手を注目したくなりました。
もともとセッターは、アタッカーのようにスポットライトが当てられることはありません。
竹下選手の持ち味は、トス回しだけではなく守備力にもあります。絶対取れなさそうなボールでも拾い上げます。どんなスーパープレーでも、竹下選手は「取れて当然だ」と言わんばかりの涼しい顔で次のプレーに入ります。
「なぜ木村選手のように喜ばないのか、喜んだ方がチームも盛り上がると思うのに」と思っていましたが、本書を読んでからうなずけるようになりました。
本書を読んだ後、竹下選手のプレーにおける一挙一動に目が離せなくなってしまいます。
2005年のアジア選手権で、眉毛がない竹下選手が映し出されました。私は笑いながら「麻呂みたい」と思いましたが、ストレスから眉毛が抜けてしまったそうです。
「これだけ頑張ってきたのだから、メダルなんて取れなくても」と思ってしまうほど、日の丸を背負うことの辛さがよくわかりました。
今年のオリンピックは、女子バレーの復活の場だと思っています。大型化が主流となった世界を相手に、「スピード・コンビ・拾う・つなぐ」バレーで、絶対メダルを取ってくれると思います。その中で、一番輝いている選手が竹下選手であることを願うばかりです。