学生に薦める本 2014年版

小林 満男

『できる大人のモノの言い方大全(Level1・Level2)』

話題の達人倶楽部【編】 青春出版社
なんと大胆な名前の本だろう、こういった名前をつける本には往々にして裏切られることが多い。しかし“目を通してみる”と、一読もせずに勝手にイメージを抱いていた自分が恥ずかしくなった。「なるほど、ちょっとした違いで印象がこうも変わるのか!」と帯に書いてあるように、言葉の表現のちょっとした違いが人間関係を良くも悪くもするという経験は、誰しも経験していることだろう。
このちょっとしたその場、その時に相応しい一言を集めたのが本書である。本書では、「大人にとっての「日本語力」とは、次のふたつの力を備えていること、すなわち①「タイミングと状況」に応じて、的確な言葉を選べる力であり、②会話の「相手」に応じて、的確な言葉を選べる力である」、としている。
題名にあるとおり、企業や団体に勤めている“大人“をターゲットとした本ではあるが、学生のうちから日本語力を磨いておけば、就活にも役立つであろうし、さらには企業等に入ってからは仕事をより円滑に進めることができるだろう。ぜひ一度、手に取ってパラパラで結構なので読んでほしい。そして気になったところは何度も読んでみてほしい。そして、ついでにLEVEL2の本も読んでいただきたい。
[OPAC]