学生に薦める本 2014年版

山口 潤(情報センター課)

『采配』

落合博満【著】 ダイヤモンド社
「俺流」で有名な落合博満氏の仕事論。
スポーツの魅力は、スーパープレイに一喜一憂することもありますが、輝かしい栄光の裏にある選手やスタッフの「ひたむきな努力」を知ることも醍醐味の1つです。
落合流のプロフェッショナルとは何かを分かり易く説いています。
「采配」と言うタイトルですが、野球監督の話やリーダー論よりも、若い人へのアドバイスが非常に参考になりました。
自分と言う人間が、社会や組織の中でどのように振る舞ってゆけるか。「プロ意識」は何もプロスポーツだけに限られたことではないことを教えられた気がします。
複雑な人間関係の中で、マンネリや惰性に負けずにモチベーションを維持し続けられるのことが、いかに難しく、そしていかに大切であるか。実はスキルやテクニックは二の次なのかもしれません。
野球ファンの学生の皆さんのみならず、野球に興味が無い学生の皆さんにも是非手に取って欲しい一冊です。
社会人になってから「最初に」つまずきそうになった時に、大変勉強になる本だと思います。
[OPAC]