学生に薦める本 2014年版

佐々木 桐子

この大学に来たのは2001年4月.
実はこの「学生に薦める資料」を書くのは,初めてです.
(本当にごめんなさい!)

いつも私の傍にある,とっても薄くて小さな3冊の本を紹介するところから始めてみます.

『子どものための哲学対話(講談社文庫)』

永井 均 【著】 講談社
「子どものため?」とか,
「哲学?」と思ってしまうかもしれません.

あっという間に読めてしまいます.
本の読み方・感じ方は,人それぞれですが,
ゆっくり・じっくり味わった方がいい.
「じわじわー」と伝わってくるものがあるからです.

「人間は遊ぶためにいきている」だの,
「学校なんか行かなくったっていい」だの,
「うそをついてもいい」だの,
人間の言葉を話す猫「ペネトレ」は,とにかくいろんなことを言います.

こちらが思い浮かぶ疑問のほとんどは,「ぼく」が「ペネトレ」に尋ねてくれ
ます.

「じわじわー」が気になる方は,ぜひどうぞ!
[OPAC]

『プチ哲学 (中公文庫)』

佐藤 雅彦 【著】 中央公論社
「また,哲学?」という声が聞こえてきそうです.
でも,今度は「プチ哲学」です.
「ちょっとだけ深く考えてみる」ということのようです.

でもこれは,ほぼ絵本.
「読む」というよりは,「見る」本です.

「学生に絵本を薦めるか?」という声も聞こえてきそうですが,
私は薦めます.

「29 中身当てクイズ」は,私の一番のお気に入り.
みなさん,解けますか?
決してすぐに答えを見ては・頼っては,いけません.
ちょっとだけ深く考えてみることが,本当におもしろくなるクイズだからです.
[OPAC]

『思考の整理学(ちくま文庫)』

外山 滋比古【著】 筑摩書房
私が下手に説明をしない方がいいと思います.
言いたいことは,これ(↓)だけ.

最初のたった6ページだけでもいいです.
本当に本当に読んでほしいな~と思います.

叶わないことですが,学生だった二十数年前の私にも読ませたい!
[OPAC]