学生に薦める本 2015年版

藤本 直生

『フジモト先生のビューティフル★アメリカ -Some Stories in Missouri』

藤本直生著 銀河書房(長野) 1995.1
この本は今から約20年前、私が長野県の中学校に勤めていた時に教え子のために書いた本です。本校の派遣留学先の1つにもなっているアメリカのミズーリ州は長野県と姉妹州でもあります。そのような関係で、私は1992年の夏に派遣団の一員としてミズーリ州に3週間ほどホームステイする機会に恵まれました。本書は私にとって初めてのアメリカ旅行で体験した、楽しいことや大変だったことを赤裸々に書きました。これからアメリカへの派遣留学を考えている人にお薦めの1冊です。
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『フランス人は10着しか服を持たない』

ジェニファー・L・スコット著 大和書房 2014.10
作者のジェニファー L スコットさんは、大学3年生の時にアメリカからフランスのパリへ留学しましたが、ホームステイ先は何と由緒ある貴族の家庭でした。そこで、フランス人の生活に触れ、日々の暮らしを楽しむライフ・スタイルに感銘を受けました。本書では、スコットさんがパリで体験した暮らしの質を高める秘訣を紹介しています。
私もスコットさんお薦めのアドバイスをいくつか実践しています。例えば、パジャマの上にガウンを羽織るようにしたり、寝る前に美容のために輪切りのレモンの入ったお湯をコップ一杯飲むなどです。
 シックな生活をしたい方にお薦めの1冊です。
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『インディでいこう!: ナチュラル&インディペンデントな生き方実践ガイド』

ムギ(勝間和代)著 カヴァー・トゥエンティワン 2006.1
作者の勝間和代さんは経済学者ですが、本書では男性に経済的に頼らない独立した「インディ」という女性の生き方を紹介しています。「インディ」とは英語のindependent(依存しない、独立した)から来ています。
私は10年ほど前にこの本を読み、インディの基準の1つとして年収600万と書かれているのを見て、実現できるのかなあと半信半疑でした。しかし、昨年9月に本校に就職してインディーの仲間入りを果たしてから、結婚13年目のダーリンと以前にも増して、ラブラブで幸せな日々を過ごせるようになりました。インディを目指す女子とインディな彼女がほしい男子にお薦めの1冊です。
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『夢をかなえる勉強法』

伊藤真著 サンマーク出版 2009.3
あなたは何のために勉強をしますか?この本の著者である伊藤真さんは、勉強とは夢をかなえるためにするものだと言っています。私もその通りだと思います。勉強は先生や親に言われるからやるものではなく、自分で自分の人生を切り開いて行くためにするものです。そして、勉強はただやみくもにするものではなく、やり方があります。例えば、試験に合格するためには、それなりの方法があるそうです。
著者は伊藤塾という、司法試験に合格するためのテクニックを教える塾の塾長ですが、高い合格率で塾生を難関といわれる司法試験に合格させて来ました。勉強好きな人にも勉強が苦手な人にもお薦めの1冊です。
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『若き数学者のアメリカ』

藤原正彦著 新潮社 2003.9(新潮文庫)
本書は、著者である藤原正彦さんが40年以上前に実際にアメリカで経験したことが書かれています。藤原さんは日本の大学で数学の博士号を取得した後、ミシガン大学で研究員として招かれ、その後コロラド大学で助教授として教壇に立ちました。アメリカの大学の同僚や学生とのやりとりが生き生きと描かれています。アメリカへの派遣留学を考えている学生のみならず、多くの皆さんに読んでいただきたい1冊です。
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『快読100万語!ペーパーバックへの道』

酒井邦秀著 筑摩書房 2002.6(ちくま学芸文庫)
本書は、数年前に新潟県立大学の「セルフアクセス・センター」という学生が語学を自学自習する施設に勤務していた時、同僚の先生に薦められて読みました。中学・高校と英語を6年間勉強して来たけれど、ちっとも身についていないと嘆いているあなたにお薦めの1冊です。
英語の本を読むコツは3つあります。
 1. 辞書をひかない
 2. わからない単語はとばす
 3. むずかしくなったら投げ出して他の本に移る
やさしい本をたくさん読んでいるうちに、100万語に達する頃には分厚いペーパーバックも読めるようになります。ちなみに、私は3年間で100万語を達成しました。あなたは何年で100万語が達成できるかな?
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『頭がいい人はなぜ方眼ノートを使うのか?』

高橋政史著 かんき出版 2014.11
最近、書店で本書を見て衝動買いしました。私たちはノートの取り方を誰からも教えてもらうことなく学生や社会人として過ごしていますが、この本を読んでノートに対する意識が変わりました。私も作者の高橋さんお薦めの方眼ノートをさっそく買って、実践しているところです。これで、頭もよくなったらたいしたものだと思います。
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『ベッカムに恋して』(DVD)

監督:グリンダ・チャーダ
この映画はイギリスのロンドンが舞台となっています。インド人の両親を持つ女子高生の主人公、ジェスの夢はベッカムのようなプロのサッカー選手になることです。しかし、伝統的にインドでは女性が生足を見せたり、男勝りにスポーツをすることはよく思われていません。サッカー仲間や監督に支えられて、ある日ジェスは両親に自分の夢をかなえたい気持ちを告白します。彼女の夢はかなうのでしょうか。続きを知りたい人は、ぜひ図書館でDVDを見て下さいね。
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『きっとうまくいく』(DVD)

監督:ラージクマール・ヒラニ
この映画はインドの工科系大学が舞台となっています。エンジニアになるべく親の敷いたレールに乗って勉強をするべきか、それとも動物写真家という自分の夢を追うべきか悩みながら学生生活を送る男子学生が主人公です。皆さんと同じ年代のインドの学生たちのキャンパス・ライフをのぞき見ることができますよ。あなた自身の学生生活と比べてみたらおもしろいと思います。必見のDVDです。
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『マイ・フェア・レディ』(DVD)

監督:ジョージ・キューカー
これは私が短大2年生の頃、英語発音法の授業で見た映画です。ひと昔前の階級社会イギリスで、貧しい家庭に生まれたイライザという花売り娘が言語学者ヒギンズ博士から英語の発音の特訓を受けました。すると、最終的には社交界にデビューして誰もが一目を置くレディに変身するというシンデレラ・ストーリーです。私たちは何げなく言葉を使っていますが、私は19歳の時にこの映画を見て、言葉が人の社会的地位までも決めてしまうということに大変に驚かされました。『マイフェアレディ』皆さんにぜひ見ていただきたいDVDです。
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