学生に薦める本 2020年版

佐々木 寛

<22世紀を見るかもしれない君たちへ>


佐々木 寛


 このところずっと多忙に任せて、学生諸君への推薦テキストを公表できずにいました。今年度はがんばって、久しぶりにやります!
今年度のテーマは、「22世紀を見るかもしれない君たちへ」。今年入学の学生が100歳まで生きるなら、22世紀を見ることになります。これから22世紀に向けてどんな世界が展開するのか、共に考えてみましょう。

『22世紀を見る君たちへ』

平田オリザ 講談社現代新書 2020年
文字通り、これからの不確実な時代に、いったい教育においてどんな能力が必要とされるのかを考える本です。実践家でもあるオリザさんの議論は、本当に触発されます。
[OPAC]

『科学のこれまで、科学のこれから』

池内了 岩波ブックレット 2014年
私たちが当たり前だと思っている、科学や専門家の役割も大きく変わってくると思います。現代の寺田寅彦、池内さんが、わかりやすく“開かれた科学”の可能性を語ります。
[OPAC]

『現代社会はどこに向かうか』

見田宗介 岩波新書 2018年
今までとはまったく異なる地平に立つ人類。「永続する現在の生の輝きを享受する」、「生きるリアリティ」に満ちた、資本主義社会以降の新しい世界を展望しておきましょう。
[OPAC]

『HYGGE-365日「シンプルな幸せ」のつくり方』

マイク・ヴァイキング 三笠書房 2017年
上記に関連して、私が心から推薦する、デンマークの真に「豊かな」ライフスタイルを学びましょう。きれいな写真を見ながらパラパラ読むだけで幸せな気分になる本です。
[OPAC]

『ガタカ』(DVD)

アンドリュー・ニコル監督 ソニー・ピクチャーズエンタティメント 1997年
君たちは、人間を科学の力でつくりだす時代を経験するでしょう。出生前診断はもう現実になっています。友だちと一緒に観て、答えの無い難問について議論してください。
[OPAC]

『ホモ・デウス』(上・下)

ユヴァル・ノア・ハラリ 河出書房新社 2018年
自らが創造の神となる「ホモ・デウス」としての人間。今後どこに向かうのか。人類が歩んできた長い道のりをたどることで、きっと未来が見えてきます。
[OPAC]