学生に薦める本 2020年版

山下 功

『新装版 計算機屋かく戦えり』

遠藤諭 アスキー 2005年
 新型コロナウイルス(COVID-19)の影響による閉塞感が漂う中で、「元気を与える本」を選びました。
 この本には、戦前から戦中・戦後にかけて、計算機の研究開発に携わった技術者やその関係者へのインタビューが収録されています。技術立国が昔も今も重要であることを再認識することができるでしょう。
[OPAC]

『コンピュータが計算機と呼ばれた時代』

C&C振興財団編 アスキー 2005年
 1950年代、コンピュータの黎明期の日本人技術者の奮闘記です。日本初の電子計算機が、中央研究所や大学ではなく、民間企業の一人の技術者によって作られたことが特筆できます。
[OPAC]

『US-2 救難飛行艇開発物語』

月島冬二 小学館 2018, 2019, 2020年
 新明和工業が中心となって開発し、2007年に海上自衛隊に配備された救難飛行艇の開発記です。多くの人は一生に一度も救難飛行艇のお世話になることがないため、その活躍が報じられることはほとんどありませんが、この本は尊い人命を救うために日本の技術が活かされていることに目を向けされてくれます。
[OPAC]