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学生に薦める本 2016年版
山下 功
「漫画で科学技術に親しむ」
科学技術は難しいものではありません。私は、高校は普通科文系で大学は経営学部でしたが、ものづくりを始めとする科学技術に対する興味は尽きません。大学で管理会計・原価計算を専攻した理由も、ものづくりと密接な関係があるからです。また、就職した電子部品メーカーで製造や開発の現場をたくさん見ることができたのも貴重な経験です。
さあ、皆さんも漫画を読んで、科学技術に親しみましょう。
『シブすぎ技術に男泣き[1][2]』
- 見ル野栄司 中経出版 2010.1,2010.9
見ル野栄司氏は技術者出身の異色の漫画家です。無名の技術者たちのあまり知られていない奮闘ぶりを、面白く読むことができます。
『ソレノイド探偵団 基本編』
- 九州工業大学生(原作), 見ル野栄司(画) タカハ機工 2015.2
『ソレノイド探偵団 工作編』
- 九州工業大学生(原作), 見ル野栄司(画) タカハ機工 2015.2
ソレノイドで有名なタカハ機工でインターンシップを行った九州工業大学の学生による解説書を見ル野栄司氏が漫画化したものです。この部品は鉄道模型の電動ポイントで使われることがあるので子供の頃から知っていたのですが、恥ずかしいことに昨年までソノレイドだと思っていました。
『113 ~新元素発見に至る20年の戦い~』
- 千田灰司 理化学研究所 2015.8
http://www.riken.jp/pr/fun/113/
電子書籍 PDF版:http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/fun/113/comic.pdf
電子書籍 iPhone・iPodアプリ: App Storeで「理研」と検索し、ダウンロード
2015年12月31日、理化学研究所は113番元素の命名権を獲得しました。これまで、欧米諸国以外に元素の命名権が与えられたことがなく、アジア初、日本初になりました。この漫画は、2004年7月に初めて原子番号113の元素合成に成功するまでの軌跡を描いたものです。