学生に薦める本 2016年版

小野塚 明子(入試・広報課)

『としょかんライオン』

ミシェル・ヌードセン 作/ケビン・ホークス 絵/福本友美子 訳 岩崎書店 2015.7
 絵本は子供が読むものと思っていませんか?
 実は大人になってからあらためて絵本を読んでみると、新しい発見があります。
 今回、お薦めする絵本は「としょかんライオン」です。
 このお話は、ある街の図書館が舞台となっています。
 図書館は、街の人たちが、本を読んだり、借りたりするところ。
 図書館には誰でも入ることができます。
 えっ?!ライオンでも?

 物語は、図書館に大きなライオンがやってくるところから始まります。
 館長さんに「図書館のルールをちゃんと守って静かにお行儀よくしていたらここにいても良いですよ」と言われたライオンは、ルールを守り、図書館でいろいろな手伝いをするようになります。
 ところが、ある日、館長さんが一番高い書棚から本を取ろうとしたとき、バランスを崩して脚立から落ちてしまいます。ケガをしてしまった館長さん!!
 さて、ライオンはどうしたでしょう…?

 残念ながらライオンは言葉を話すことができません。でも、私たちは言葉を話せます。
 自分の気持ちはしっかり言葉に出して、面と向かって相手に伝えなくては、伝わるものも伝わりません。メールやラインは便利ですが、たまには、直接、話をしてみませんか?

 やさしい気持ちになれる、そんな絵本、『としょかんライオン』を一度ぜひ。
[OPAC]