学生に薦める本 2016年版

西脇 茂雄(キャリア支援課)

「人を動かす」

D・カーネギー著 ; 山口博訳 創元社 1999.10
 生活するうえで、様々な問題や障害はつきものである。いかにその問題を解決していくか。どのような気持ちでその問題に対峙していくのか。特に対人関係で悩んで、落ち込んでいるとき、冷静に物事を考えている時に「人を動かす三原則」「人に好かれる六原則」「人を説得する十二原則」「人を変える九原則」の4つのパートの見出しだけで、自信をもって頑張れると感じる人も多いと思う。いつの時代も変わらぬ人間の本質について凝縮された一冊である。学生、企業人と多く関わるため、対人関係は様々な形で課題を押し付けてきます。その都度、現状に近いパートを読み返し、自分自身前向きな考え方のヒントを得ている。最高の自己啓発の本であり、人間としてかなり成長させてくれます。・・・是非お手元に!!
[OPAC]

「ハイリターンマネージャー」

佐藤 通規 東洋経済新報社 2008.7
 組織におけるマネージャーの果たす役割の重要性を纏めたもので、管理者として「自分はいかにあるべきか、組織をどうリードするべきか」等考えさせている。管理者がよく落ち込む要因は自分を主体に考えることであり、そこが大きな盲点でもある。主役は部下であるチームスタッフが主役であること。そして、チーム力向上を目指し、いかに組織のパフォーマンスを最大化でき成果を継続的に出し、不透明な環境下でも方向性を打ち出しやりきることが出来る人が本来のマネージャーのスタイルと書かれている。前職(デパートマン)では常に営利を求め、個人売り上げの予算達成が必然であり、チーム予算、店舗予算、本支店予算の成果に結びついている。一人ひとりが成果目標を必達することが必須であった。マネージャーの手腕、つまりチーム全体の力を、継続的なパフォーマンスを引き出すことが求められます。在学生の皆様にはビジネス本なので、わかりづらい点もありますが、皆さんが管理職についたときの参考の一冊であります。部活で部長についている方、ぜひ一読を。
[OPAC]

「シューカツ!」

石田 衣良 文藝春秋 2008.10
 キャリア支援課で学生の皆さんと毎日かかわっておりますが、1年前に書店で見つけました。職業柄、「シュウカツ」に反応する自分が怖いくらいですが、すぐに求めました。
 多くの大学生が就活している間は、大変な努力と苦労を重ね、卒業後の進路に挑戦しています。働くってどんなことなのか、自分って何なのか、そういうことを深く考えさせる現状です。この本は、読後は暗い気持ちにならずに、千晴(主人公)みたいに明るく愛嬌持って頑張って生きていきたいとかなり前向きな気持ちにさせてもらえると思います。就活の辛い面が目立つわけじゃないので、就活真っ只中の人にもおすすめなのではないかと思います!全学年にお勧めですが、4年生の皆様就活に疲れたら、ちょっとした箸休めにどうぞ。
[OPAC]