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学生に薦める本 2017年版
熊谷 卓
『Blind willow,sleeping woman:twenty-four stories』
- Haruki Murakami London : Vintage 2007
オススメする理由は、先に述べた本と基本的に同じです。
本書は、村上春樹の短編集の英訳です。短編なので、それぞれの作品を読み切ることは可能でしょう。
もっとも、作品それぞれに描写、登場人物のセリフ、結末についてのおもしろさがあります。
読んだなかでは、“Birthday Girl”はとくにオススメです。
本書は、村上春樹の短編集の英訳です。短編なので、それぞれの作品を読み切ることは可能でしょう。
もっとも、作品それぞれに描写、登場人物のセリフ、結末についてのおもしろさがあります。
読んだなかでは、“Birthday Girl”はとくにオススメです。
『夜と霧』
- ヴィクトール・E・フランクル著;池田香代子訳 みすず書房 2002.11
『プロット・アゲンスト・アメリカ;もしもアメリカが…』
- フィリップ・ロス著;柴田元幸訳 集英社 2014.8
国連の幸福度調査によると、日本は「他者への寛容さ」などの数値が低く、去年よりも2つその順位を上げたものの51位にとどまり、G7=主要7か国では「幸福度」は最も低くなったということを知りました(NHKのニュースから)。
「他者への寛容さ」を「多様性の承認または受容」と読み替えることもできると思いますが、上位の国々は、あきらかに「多様性」に富み、それをきちんと受容しているとなあと感じます。
ここで、取り上げた2冊の本は、「他者への寛容さ」が極限まで低くなったら世界(社会、世の中)はどうなるかということについて書かれています。前者は著者の体験を下に書かれたもの、後者は小説として書かれたもの、という違いはありますが、寛容性のない、多様性を認めない人びとが、社会をどのような方向に持って行くか(持って行こうとするか)がたいへんよく分かります。
学生のうちに絶対、読んでおいて欲しい2冊です。
「他者への寛容さ」を「多様性の承認または受容」と読み替えることもできると思いますが、上位の国々は、あきらかに「多様性」に富み、それをきちんと受容しているとなあと感じます。
ここで、取り上げた2冊の本は、「他者への寛容さ」が極限まで低くなったら世界(社会、世の中)はどうなるかということについて書かれています。前者は著者の体験を下に書かれたもの、後者は小説として書かれたもの、という違いはありますが、寛容性のない、多様性を認めない人びとが、社会をどのような方向に持って行くか(持って行こうとするか)がたいへんよく分かります。
学生のうちに絶対、読んでおいて欲しい2冊です。
作家(著者)については、ここで紹介する必要もないでしょう。
内容はとても面白いです。オススメします。